藩 校 「致 道 館」 |
藩校致道館は1805年九代藩主酒井忠徳によって大宝寺に建てられました。致道館の致道は論語の一節から取ったといいます。1816年に十代藩主酒井忠器(タダカタ)が政教一致(学問=政治の実務)を目的として役所を兼ねた事から元三の丸の現在の場所に移した。 この藩校の大きな特色は他藩が朱子学を藩学の中心にすえる中荻生徂徠によって起されたという徂徠学を中心に据えた事であった。画一的な勉学を教えるのではなく、一人一人の長所を伸ばすという事を目的とされた学校で五つの等級に分け自学自習、ゼミナールのようなグループに分け勉学させていた。現在は当時の学校の約半分しか残っていない。 学 制 1.句読所(くとうじょ) 小学校に該当する。 2.終日詰(しゅうじつづめ) 中学校に該当する。 3.外舎(がいしゃ) 高等学校に該当する。 4.試舎生(ししゃせい) 大学教養課程に該当する。 5.舎生(しゃせい) 大学専門課程、大学院に該当する。 講堂の中には致道館で編集印刷された教科書と版木などと一緒にゆかりの品々などが講堂の中に展示されている。
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教科書
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1. | 聖廟 | |||||||||||||||||||||||||
門を入って直ぐ左側に儒学を祖「孔子」を祭って居る聖廟がある。 毎年2月、8月に釈奠(せきてん=孔子を祭る)が行われた。なお、釈奠が行われる際に使用した祭器が聖廟内左側に展示されている。 |
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2. | 講堂 | |||||||||||||||||||||||||
始業式などに使われた。参勤交代で藩主が留守の際には2日置に藩の役人がここに集まり打ち合わせなどをしていたと云う。 | ||||||||||||||||||||||||||
3. | 御入間(おいりのま) | |||||||||||||||||||||||||
藩主がおなりの時に、お入りになられた部屋です。4部屋あり、天井、床下は賊の侵入の対策がなされていた。 | ||||||||||||||||||||||||||
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